日本史でも有名な「真田一族」。
大河ドラマや舞台、ゲームなどで一気に盛り上がりを見せている今年は、真田イヤーと呼ばれているそうです。(英語だとカッコいいんですが、なんだか片仮名だと微妙ですね…)
OSK日本歌劇団でも、昨年公演された『紅に燃ゆる~真田幸村 紅蓮の奏乱~』がさらにパワーアップして再演決定!主演は前作『カンタレラ2016』では主人公の弟・ホアンを演じた、悠浦あやとさんが真田幸村を演じます。
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※以下、画像や文章に舞台のネタバレ部分が含まれている場合がありますので、ご注意ください。
『紅に燃ゆる~真田幸村 紅蓮の奏乱~』あらすじ
時は慶長五年(1600年)天下分け目の関ヶ原の戦い。
真田一族の選んだ道は、対立する東軍・西軍それぞれに、親・兄弟を分けて戦うこと。兄の真田信之は東軍の徳川家康陣営へ、父の昌幸・弟の幸村は西軍の石田三成陣営に加勢することによって、勝敗に関係なく、何方かが真田一族として存続するという苦渋の選択をとった。
やがて西軍は敗北し、幸村は人里離れた高野山の麓「九度山」へ蟄居することになった。父亡き後、ただ悶々とした生活を送っていたが、それを見透かしたように千里眼を持つという霧隠才蔵が現れた。
未来が見えるというこの男は400年後に「日本一の兵(つわもの)」として語り伝えられる「真田幸村」に仕えたいという。才蔵は蟄居生活が14年にもなり、その名すらも消え去りそうな幸村が、どうして日本一の兵になるのか信じられなかったが、今まで千里眼で見たものには間違いがなかった。
そうしたなか、時は慶長20年(1615年)大阪夏の陣、それぞれの運命が決まる至極の戦いが始まった。
舞台となるのは関ヶ原~大坂夏の陣。序盤に兄・信之と敵となり、父親との別れ、蟄居と怒涛の困難が押し寄せてきますが、千里眼を持つという霧隠才蔵の登場で物語が大きく変化していきます。
主人公・真田幸村の序盤から最後にかけての軍を指揮し、冬の陣を制する!それに至るまでの策略や陣地会話なども、様々な武将の思惑も見どころです。時代劇ものではちょっと異色な性格の霧隠才蔵や、男装の麗人・猿飛佐助など、講談「真田十勇士」で有名な登場人物も登場し、漢・真田幸村が戦国最後の戦に挑みます!
衣装ポイント
男性役はゲームなどのファンタジー寄りの衣装、女性役は時代劇の衣装がベースとなっていました。
殺陣やダンスで翻る袖やマントは各キャラクターによって長さを変えるなど、計算しつくされた美しさ!OSK日本歌劇団の十八番、着物でのたおやかな動きなど役者さんの一挙手一投足にも目が離せません。
やはり戦物と言えば、白熱の殺陣!
舞台を隅々まで使ったスピード感あふれる戦シーンは、少数精鋭ならでは!幸村や佐助、才蔵の固有武器などの動きもキャラクター”らしさ”が出ていました。
そして最後の白兵戦は手に汗握る迫力です!
様々な思惑と人間ドラマ
一人の女性として、幸村を恋い慕う猿飛佐助。千里眼の予言から、幸村を見定めに来た霧隠才蔵。豊臣秀頼としての立場を鑑みて、悪手をうってしまった淀の方。豊臣陣営の崩壊と、立ち向かう真田幸村。
死地へ赴く人、生きて脱出する人……大坂夏の陣直前の別れのシーンは、歴史として結末を知っている人間にとってはとても辛かったです。
観劇をしてみて
ファンタジー寄りの印象を受けていたのですが、最近の歴史的発見や新説などを盛り込むなど、古い形にとらわれない新たな時代劇となっています。さらに豪華な衣装に白熱の殺陣シーンなど、見どころも盛りだくさん。戦国最後の猛将の熱き魂が凝縮された舞台でした!
武将・真田幸村が好きな方は、大満足いただけると思います。熱い魂の舞台を、是非ともご鑑賞ください!
「紅に燃ゆる〜真田幸村 紅蓮の奏乱〜」公演概要
出演
真田 幸村:悠浦 あやと
霧隠 才蔵:楊 琳
真田 信之/大野 治長:香月 蓮
真田 利世:遥花 ここ
毛利 勝永:華月 奏
猿飛 佐助:城月 れい
小春:実花 もも
小百合:由萌 ななほ
雫:穂香 めぐみ
豊臣 秀頼:登堂 結斗
六郎:りつき 杏都
天輝 レオ
成瀬 未斗
淀の方:朝香櫻子 (特別専科)
真田 昌幸:緋波亜紀(特別専科)
作・演出・振付
はやみ 甲
音楽・声楽
松岳 一輝
上演時間
約2時間30分(20分休憩を含む)
公演期間
- 東京公演:2016年5月27日(金)~5月29日(日)
5月27日(金)14:00/18:30
5月28日(土)12:00/16:00
5月29日(日)11:00/15:00
- 岡山公演:2016年6月4日(木)~6月5日(日)
6月4日(土)15:00/18:30
6月5日(日)11:00/15:00
- 大阪公演:2016年6月9日(木)~6月12日(日)
6月9日(木)14:00/18:30
6月10日(金)11:00/15:00
6月11日(土)11:00/15:00
6月12日(日)11:00/15:00
会場
- 東京公演:博品館劇場
住所:東京都中央区銀座8-8-11
- 岡山公演:おかやま未来ホール
住所:岡山県岡山市北区下石井1-2-1
- 大阪公演:近鉄アート館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階
観劇料
- 【東京・大阪公演】
- SS席 7,500円
- S席 6,000円
- A席 4,000円/学割 2,000円(小学生〜大学生・専門学校生)
- U-25(S席)5,000円
※25歳以下の方がご利用になれます。ご入場前に受付にて生年月日がわかる身分証明書などをご提示して頂きチケットに確認印を押された方のみご入場いただけます。
※当日券は、前売価格に500円が加算されます。
- 【岡山公演】
- SS席 6,500円
- S席 5,000円
- A席 4,000円
チケットのご購入方法は7種あり、特設サイトの一番下から選択できます。→【チケット購入はこちら】
[「OSK日本歌劇団」公式サイト] [「紅に燃ゆる~真田幸村 紅蓮の奏乱~」特設ページ]