シャフト×新房昭之監督のコンビで、阿良々木暦と彼に関わる少女たちの怪異にまつわる物語が描かれてきた「物語」シリーズ。その最新作「終物語」が、いよいよ10月から放送開始となります。それに先駆けて、9月10日に公式サイトが更新され、10月3日(土)に1時間のスペシャル放送から放送開始されることが明かされました。
なぜ、初回が1時間のスペシャルになったかについて、岩上敦宏プロデューサーは公式サイトに掲載されているインタビューで、
元々は1話30分の構成でシナリオ制作が進んでいたのですが、『終物語』第1話「おうぎフォーミュラ」は、明確な謎が提示され、その解決を描く推理劇的なストーリーです。だからこそ、解決まで視聴者の方を1週間お待たせするのではなく、一気に観ていただく形を採りました。『化物語』を15話で構成すると決まった際もそうでしたが、あくまで作品準拠、どうすれば作品を一番良い形で視聴者の皆さんに届けられるかを考えた上でのアイデアだと思っています。
と述べており、第1話「おうぎフォーミュラ」は、この物語の謎からその解決まで、一気に視聴することができる構成となっているようです。
物語は、主人公の阿良々木暦(CV.神谷浩史)が高校三年の10月に、神原駿河(CV.沢城みゆき)から転校してきた一年生の忍野扇(CV.水橋かおり)を紹介されることからはじまります。
これは、阿良々木暦が「何」でできているかを知る物語。
これは、すべての「始まり」を知る物語。
このようにイントロダクションにて述べられているように、扇がきっかけとなって、今までの物語の裏にあった物語が語られることとなります。
また、インタビューにて岩上プロデューサーが放送については、2クール構成となると述べています。
「終物語」上・中・下巻、全てアニメ化します。ただ、10月からの放送では、まずは1クール(全12話)で、上巻(「おうぎフォーミュラ」「そだちリドル」「そだちロスト」)と、中巻(「しのぶメイル」)をTVアニメ化します。下巻(「まよいヘル」「ひたぎランデブー」「おうぎダーク」)も既にシナリオ制作は終了しているのですが、内容的に、阿良々木暦の高校生活、彼の青春の終わりを描いたストーリーなので、皆さんへの届け方をもう少し練らせていただき、作品にとって一番良い選択をする時間をもう少しだけいただければと思っています。
原作である小説のファイナルシーズンである「暦物語」のアニメ化も企画が進行中のようですので、楽しみに待ちたいですね。
インタビューの最後に、新房監督は、
新番組『終物語』として、ここから観ても皆さんに楽しんでいただけるものを制作しています。ただ、今までのアニメの中に、今回の『終物語』への伏線が散りばめられているので、もし余裕があれば、今までのアニメを見返していただき、更に楽しんでもらえたら嬉しいです。
と視聴者に向けてメッセージを送られていますが、さて、この「物語」シリーズ……今までシリーズ合わせて何話放送されたか、みなさん覚えていますか?……なんと、全62話!放送までに全部見直すのは至難の業ですが、見始めるとつい入り込んでしまうのが、この「物語」シリーズの面白いところですよね。監督の期待に応えて、今までの物語を見直して、終物語をさらに楽しむというのもいいかもしれませんね。
終物語は、2015年10月3日24時より、各放送局にて放送開始です。詳しい放送情報は、公式サイトにてチェックしてくださいね!
[『終物語』公式サイト]