以前記事でも取り上げさせていただきました、古屋兎丸による同名原作を映画化した『ライチ☆光クラブ』。こちらの作品で登場するロボット「ライチ」の声を、声優の杉田智和さんが担当されることが発表されました。
古屋兎丸によるコミック「ライチ☆光クラブ」を映画化した本作は、黒い煙と油にまみれた町・螢光町で、廃工場の秘密基地に集う「光クラブ」を結成した少年たちの、大人になる前の脆く残酷で多感な思春期と、少女カノンと機械(ロボット)ライチの切なく淡いラブストーリーが並行して描かれています。
今回、注目の“ライチ”のビジュアルが発表!大人に抗うため少年たちが作り上げた機械”ライチ”に命を吹き込んだのは、『銀魂』坂田銀時役などで人気の声優・杉田智和。巨大で恐ろしい見た目と裏腹に、カノンへ優しい愛情を抱くようになり、カノンの教えによって芽生えた人間らしくありたいという意志と、プログラミングされた宿命の狭間でもがくライチの切ない葛藤を、杉田智和が深みのある声で表現。終盤に従ってライチの声が変化していくことも見所のひとつとなっています。
◆ライチ(声の出演): 杉田智和
役に命を吹き込む事が本当に人へと近付いていく感覚がしました。 作品に関われて嬉しいです。◆原作者: 古屋兎丸
声優の杉田さんは機械であるライチの微妙な心の変化を見事に演じておられます。この変化が物語の鍵になるのでお楽しみに!◆監督:内藤瑛亮
少年たちの声が悲痛さを増していくのに対し、ライチの機械的な冷たい声は人間的な温かみを帯びていきます。「もう少し人間的に」「もう少し機械的に」と微妙なニュアンスをお願いしましたが、杉田さんは完璧に応えてくれました。ライチに宿った感情を繊細に演じてくれた杉田さんが、物語の寓話性を豊かにしてくれたと感じています。
ロボットが次第に人間らしくなっていく様子を、杉田さんが見事に表現されていることが、原作の古屋さんと監督の内藤さんのコメントからうかがえますね。筆者は、杉田さんの演技の魅力は、喜怒哀楽の表現がとても豊かであることだと思っています。どのように機械的な声や人間らしくなっていく声、愛情を抱いた声を表現されるのか、とても楽しみです。
映画の公開は今冬予定となっております。
[映画『ライチ☆光クラブ』公式サイト]