間野 優希 2023年8月25日（金）に東京・原宿で、「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」の授賞式が開催されました！世界を変革する未来のイノベーターの発掘を目的に、30歳未満の30人を選出するこの賞の生える受賞者として、車いすテニス選手の小田凱人はじめ、10名が登壇しました☆
なお、スポンサーとして、三菱UFJ銀行でお馴染みのMUFGグループや、FENDI、AUGERが携わっている賞ですが、特に、これからも “金融” として、社会インフラとして担っていくMUFGグループがこの賞に協賛しているのはとても意義があることです！
MUFG特別賞に田中里姫ら工芸作家が選出！！
セレモニーの冒頭では、Forbes JAPAN編集長の藤吉雅春が「30 UNDER 30は過去の行いを讃えるものではなく、未来を変える世界を変える、これからの未来を創っていく人を表彰する性格を持つアワードです」などと趣旨を説明しました。やはり、今の時代、 “結果” ではなく、 “ポテンシャル” を評価する｢30 UNDER 30｣は、大変意義があるものです。
工芸分野におけるMUFG特別賞を選出した株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ経営企画部部長チーフ・コーポレートブランディング・オフィサー・飾森亜樹子は「工芸に関わるエコシステム全体を支援していきたい。そのためには工芸品を使う側の意識改革も大切。工芸に関わる次世代を見える化して工芸を応援するサポーターを増やしたい」とMUFG特別賞の狙いを語りました！
若い工芸作家の力を伸ばしていく上でも、この特別賞の意味合いの大きさが伺えます☆ もちろん、次の工芸作家が増えていくことで、伝統を大切にしつつも、日本だけでなく、世界を変えられるのではないかな？とも思いました！
MUFG特別賞を受賞したのはガラス作家の田中里姫さん、金属工芸作家の外山和洋さん、硝漆作家の藤田和さん。それぞれ登壇、トロフィーを受け取り、喜びのコメントを発表しました♪
受賞者コメント
田中里姫さん
「工芸という特殊なジャンルの中でも特殊なガラス作家である私にこの賞を頂けたことに感動しています」
外山和洋さん
「工芸に興味のない方もいると思うが、そんな方にも面白がってもらえる作品を作っていきたい」
藤田和さん
「まさか経済誌からお声がけいただけるとは思わず、驚きと嬉しい気持ちでいっぱい。今回の受賞で若い世代にも工芸に対して興味を持ってもらえるよう頑張っていきたい」
またMUFG特別賞受賞を交えたトークセッションも実施されました！
創作の原動力を聞かれると、田中里姫さんは「私とガラスの関係性から生まれる何か。それを追求していくのが原動力」。外山和洋さんは「自分の好きな博物館や美術館に作品が所蔵されるような作品を作り、僕よりも若い人に面白がってもらいたいという気持ち」。藤田和さんは「ほかの素材と組み合わせた時に作品が見せる表現や表情を見つけたとき」。とそれぞれ回答、芸術家ならではの視点が伺えました☆
やはり、経済誌であるForbes JAPANが工芸分野の方に賞を贈ることは、 “既存の常識に囚われない” ことが大変伝わってきます。Forbes JAPANを読むビジネスパーソンなども、田中さんらの活躍をこれから期待することで、”今までのビジネスの価値観を捨てる” ことも必要なのではないのかな、と思う点もありました！まさに工芸だけでなく、日本そのものを変える可能性も秘めていると言えそうです。
一方、東京藝術大学名誉教授の秋元雄史さんは工芸の未来について「古くから伝わる工芸に、今の時代ならではの新しい価値観や感性で表現して新しい価値作りに参加するのは重要。古いものと今の感覚を保持しつつ、工芸という技術を上手に継承していけるといい」などと話されました。
工芸という伝統を守る大切さたと、新しい・斬新なことへの挑戦という今の時代に合う感覚のどちらも大切なんだということが感じられますね！
和気あいあいとした雰囲気も♪ 笑顔あふれるトークセッションに花がさく♡
次いで行われた「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN 2023」受賞者の発表。ENTERTAINMENT & SPORTS部門からは8人組コントユニット「ダウ90000」主宰の蓮見翔さん、ミュージシャンのKroi、プロ車いすテニス選手の小田凱人さんが登壇、トロフィーを受け取りました！！
受賞者コメント
ダウ90000・蓮見翔
「これまでコントと演劇の両方をやっていることに関して不格好な感じがすると思っていたけれど、この度の受賞で自分が歩んできた道を評価していただいたようで嬉しいです」
Kroi・内田怜央
「このような素敵な賞を頂けて超Happyです。我々は『世界を変えたい』というトークをよくするバンドで、新しいことを追求する日々を過ごしています。これからも斬新なことをして皆さんに今までになかった表現を受け入れてもらえるワクチン的な存在になっていきたい」
小田凱人
「“世界を変える” という自分的にもビビッと来るようなワードが入った賞を受賞できて凄く嬉しいです。プロ車いすテニスプレイヤーとして最年少記録を更新したり、そもそも車いすでこのような場に来るのも当たり前ではありませんでした。これからもチャレンジすることで少しずつ世界が変わっていくような選手を目指して頑張っていきたいです」
モデルで文筆家のシャララジマさん
ART & STYLE & SOCIAL部門からはモデルで文筆家のシャララジマさんが受賞。喜びのコメントを述べました☆
「私の活動は形のあるものではなく、自分の考え方やマイノリティ性を活かしたものです。世の中には目に見えなくても大切なものがあると信じて表現活動をしてきたので、そのような活動を評価していただけたのが嬉しい」
株式会社PoliPoliのCEO伊藤和真さん
BUSINESS & FINANCE & IMPACT部門からは株式会社PoliPoliのCEO伊藤和真が受賞しました。
「PoliPoliは創業して5年半くらい経ちますが、最初の2、3年はなかなか広がらず大変でした。今回120人が受賞されたと聞いていますが、皆さんはこれまで大変な思いをして受賞をされたと思うので、それも含めて自分のことのように嬉しく思っています」
メカエンジニアのきゅんくんさん
SCIENCE & TECHNOLOGY & LOCAL部門からはウェアラブルエージェントクリエイターでメカエンジニアのきゅんくんが受賞しました。
「中学時代に私は自分のジェンダーアイデンティティーや自分の性指向に悩んでいました。しかし大学生の頃くらいに世界が変わって来たのを実感しました。かつて世界は変わらないと思っていたけれど、変化を目にしたことでこれから先も世界は変わっていく。そんなことがあるのではないかと思いました」
「わたしを支える人と夢」をテーマのトークセッション
またトークセッションでは「わたしを支える人と夢」をテーマにフリップボードを使いトークも開催☆ 和気あいあいと笑顔が溢れました♡
蓮見翔さんは自分を支える人を「メンバー」といい、夢は「自分の個人名よりも有名な作品を世に残す」と打ち明けました。
内田怜央さんは自分を支える人を「仕事仲間」といい、夢は「自分がいなくなった後にも自分が作った作品が色々な人たちに聴かれること」と回答☆
小田凱人さんは自分を支えているのは「3年後の自分」、「テニスは自分に勝たないと相手にも勝利をおさめることのできないメンタルスポーツ。大切なのは将来のビジョン。3年後こうなりたいという目標が今もある。それがモチベーション」と明かし「次にある全米オープン、そして来年には全豪オープンがあり、その2つを取れば生涯グランドスラムが達成できる。それが今一番意識している目標。それに向けて頑張りたいです」と勝利への意気込みを語りました！
シャララジマさんは自分を支えたのは「女手一つで育ててくれた母。インスピレーション元の夫。音楽と芸術。日々自分が救われているカルチャー」と答え、伊藤は「会社のメンバーたち」、きゅんくんは「子供の頃の自分」とそれぞれ語ってくれました♪
また受賞者のひとりである、ラッパーのちゃんみなさんからはビデオメッセージも届きました！
ちゃんみなさんは「私のことを支えてくれているのは、純粋無垢に夢を追いかけていた幼い頃の自分。今後の大きな目標は、ちゃんみながいたから日本や世界がもっと仲良くなったと言ってもらえるような存在になること」などとメッセージを寄せています。
みなさん、トークセッションやコメントなども含めて、謙虚な姿勢が伺えました。ただし筆者のオピニオンとしては、もっと胸を張って自信を持つべきだと思いました！この賞をきっかけに、様々なご活躍をされることを期待しています☆
質疑応答も実施
質疑応答では、これから世界を目指すであろう子供たちに向けてのアドバイス。受賞者ならではの視点に感服するメッセージを語りました。
蓮見翔
「何歳で自分の好きなことに出会うのかはわからないので、一つに絞らずにリラックスして日々を過ごしてほしい」
内田怜央
「やりたいことや夢がなくても、そういう自分に対して自信をなくさないでほしい」
小田凱人
「9歳の頃に病気をして抗がん剤治療をして髪の毛も全部抜けてというところから、スポーツで世界のトップに上り詰めることが出来ました。その経験をしてからは、大体のことは何とかなると思えた。子供たちにも “何とかなる！” と伝えたいです」
シャララジマ
「自分の境遇に合わせて未来を選択しないでほしい」
伊藤和真
「一歩踏み出すことの大事さを伝えたい」
きゅんくん
「今はテクノロジーが進歩しているので、何かやりたいと思うことがある人は早いうちからAIなどのテクノロジーを試してほしい」
「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」について
「30 UNDER 30」は、『Forbes』US版にて2011年にスタート。世界を変革する未来のイノベーターの発掘を目的に、毎年若き変革者を選出してきた。第6回目となる今回はこれまでとは異なり、特別版として受賞者を30人から120人に拡大。ENTERTAINMENT & SPORTS部門、ART & STYLE & SOCIAL部門、BUSINESS & FINANCE & IMPACT部門、SCIENCE & TECHNOLOGY & LOCAL部門の4部門から30人ずつ選出する。
「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」のエネルギッシュなメッセージに力が沸く！！
「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」の受賞者コメントはさすが！と感心してしまいます☆
また、世界を目指すであろう子供たちへのメッセージは、子供だけでなく、これからも挑戦し続ける全ての人にも響くものにも感じました。やはり、このような “ポテンシャル” を評価する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」には大変影響力があるはずです！
受賞者として選ばれ、登壇した10名をはじめ、これからの日本また世界を変える影響力を発信する30歳未満の120名がどのように躍進していくのか、30歳を超えた大人としてもとても楽しみで期待してしまいます♪
彼らの今後の活躍にさらに期待していきましょう！！
[Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023]
