株式会社ナターシャが運営するマンガ・アニメ専門ニュースサイト「コミックナタリー」は、読者投票で縦スクロールマンガの人気作品を決定する「タテ読みマンガアワード 2025」を実施しました。このアワードは、2025年12月1日から12月22日の期間にユーザー投票を受け付け、合計12万8312票が集まりました。

「タテ読みマンガアワード 2025」の結果が発表され、国内作品部門の1位は「お求めいただいた暴君陛下の悪女です」、海外作品部門の1位は「今世は当主になります」に決定しました。
また、ゲスト審査員特別賞として、INI・佐野雄大賞には「枯れた花に涙を」、ぱーてぃーちゃん賞には「俺だけ最強超越者〜全世界のチート師匠に認められた〜」が選ばれています。
今年度から新設された事務局特別賞では、ストーリー賞に「コータロー君は嘘つき」、キャラクター賞に「ラスボス少女アカリ〜ワタシより強いやつに会いに現代に行く〜」、演出賞に「四度目の夫」がそれぞれ受賞しました。
これらの発表に加え、国内作品部門と海外作品部門の20位までのランキングも公開されます。
「タテ読みマンガアワード 2025」結果発表
【国内作品部門】1位「お求めいただいた暴君陛下の悪女です」天壱 / STRAIGHT EDGE / SORAJIMA

▼あらすじ
ベリエ王国の第一王女・ラースは祖国と家族のため、敵国との戦いに身を投じるが、戦いの果てに捕虜になってしまう。ラースは家族からスケープゴートとして利用し尽くされ、祖国から”悪女”として蔑まれ、悲劇の人生を終えるのだった──。しかしラースは偶然にも、過去に戻り、二回目の人生をやり直すチャンスを得る。彼女は決意する。自分を陥れた家族や敵に、復讐を果たすことを。そして二回目の人生では、本当の“悪女”になることを──。
ラースは復讐の足掛かりとして、一回目の人生で敵対したシャリオルト帝国に嫁ぐ。 すべては帝国の力を利用して、祖国と家族に復讐を果たすため。帝国でラースを待ち受けるのは、夫となる孤高の暴君ゼフォン。そして、かつて捕虜となったラースを虐げたゼフォンの愛人たちだった。最初は妻のことを、政治の道具としか見なさないゼフォンだったが、愛人たちとの戦いの中、“悪女”ラースが見せる気高さと力が、彼の心境を次第に変えていき……?
最強の“悪女”と、最恐の“暴君”が織り成す、ロマンスと復讐の物語、ここに開幕。
▼天壱先生の受賞コメント

「お求めいただいた暴君陛下の悪女です」原作・シナリオ担当の天壱です。
この度は身に余る賞をいただき、光栄でなりません。
本作が大勢の方々に応援していただけるほど、読者様に楽しんでいただけていたのだと実感できたことがなによりも嬉しく思います。
「お求め悪女」は今、物語もまさに佳境を迎えておりますが、今後とも引き続き読者様に 1 話 1 話楽しんで頂けるように努力させていただきます。
応援し支えてくださりました方々に、心からの感謝を。
▼受賞記念イラスト

©天壱/STRAIGHT EDGE/SORAJIMA
【海外作品部門】1位「今世は当主になります」Mon / Antstudio / Kim Roah

▼あらすじ
今度こそ守れるんじゃないかな?
ランブル帝国随一の家門、ロンバルディを!
交通事故で死んだ後ロンバルディ家の婚外子として転生したフィレンティア。
だが……彼女を待ち受けていたのは愛する父の死とロンバルディ家の滅亡だった。
家門の滅亡を知った日に彼女は酒を飲んで馬車に轢かれて
まうのだが、目を覚ますと 7 歳の自分に戻っていた。
今度こそ父と家門を守り抜くと決めたフィレンティア。
彼女を待ち構える試練とは一体何なのか……。
当主になると決めた彼女の挑戦が始まる──!
▼作画担当 MON 先生の受賞コメント

こんにちは
「今世は当主になります」作画を担当している MON です。
まず、このように意義深い賞をいただき、誠にありがとうございます。
いい作品にするためにこれまで努力してきた時間への温かい応援のように感じられ、大きな励みになります。
そして何より、フィレンティアの成長をともに見守り、変わらぬ愛情を注いでくださっていることに、深く感謝いたします。皆さまからいただいた応援を大切に胸に刻み、残りの物語も楽しみながら描いてまいります。
本当にありがとうございました!
▼受賞記念イラスト

© Mon, Antstudio, Kim Roah 2021 / D&C MEDIA
ゲスト審査員特別賞
マンガ好きで知られるゲスト審査員の INI・佐野雄大さん、ぱーてぃーちゃんに、ノミネート作品の中からそれぞれ特別賞を選定していただきました。
【INI・佐野雄大賞】「枯れた花に涙を」Gae

▼あらすじ
夫が不倫をした。夫のせいで莫大な借金を負わされ子どもまで失ったうえに、若い女との情事を目の前で見せられて
……。傷だらけの人生はこのまま虚しく枯れて散るはずだった。そんなとき……
「大人の恋を教えてください。」
樹里のもとに突如現れた怪しい年下の男。危うくて従順な彼が樹里の心を揺さぶり始める。
▼Gae 先生の受賞コメント
みなさん、こんにちは。
「枯れた花に涙を」の作家 Gae です。
一生懸命ウェブトゥーンを描いているときに飛び込んできた嬉しいお知らせに、まだ実感が湧いていません。
こんなにも素敵な賞をいただき、とても嬉しく思います。
「枯れた花に涙を」を愛してくださった読者の皆様のおかげです。
投票してくださった皆様に、感謝と愛を込めてこのメッセージをお送りします。
まだまだ皆さんにお届けしたい物語がたくさん残っていますので、楽しみに待っていてください。
本当にありがとうございました!
▼ゲスト審査員:INI・佐野雄大コメント

この作品は不倫夫に借金を背負わされ、毎日借金を返すために平日、土日関係なく朝から晩まで働き続ける
が、借金がなくなるよりも先に夫からの愛がなくなってしまい、毎日絶望を抱え、自分の輝きを徐々に失いな
がら生きていく樹里と、その目の前に現れる謎に包まれた歳下の男との出会いから始まる作品です。
彼は度々、樹里の働く花屋さんにバラの花束を買いにくる。
樹里と一緒に働く同僚は確実にこの高身長歳下イケメンは樹里に気があると伝える。
樹里はお金も時間にも余裕がないので、いつもボロい服にすっぴんで過ごしているが、とても美人で品のある
女性なので、好意を持たれるのも無理はない。
そんな彼との出会いが、枯れかかっている樹里の人生に潤いを与えてくれるのか。はたまたただの勘違いなのか、それに愛想もつかされ昔のように優しく接してくれなくなったが、一応夫もい
るので、その中で樹里はいろいろなことに悩まされながら進んでいく。
そんな歳下高身長イケメンと働き詰めのアラサー妻との関係は、
この先一体どのようになっていくのかを読み進めていくのがとても面白いです。
僕自身も王道青春キラキラストーリーや甘酸っぱいラブストーリーの作品も好きですが、
どちらかというと苦悩のあるラブストーリーの方が読み応えがあるというか、
その分人間のリアルな心情について考えながら読めるところが、すごく感受性を刺激され、物語の中に入りや
すいのでとても好きです。
このストーリーの描写はすごくシリアスで、リアルな描写、少し重たい空気の中にあるドラマチックさが、よ
り人の感性に問いかけてくるようで。セリフ1つひとつのシーンがいい意味で飾り気がなく、妙に作品の世界
に惹き込まれ、続きが読みたくなってしまうところが、この作品の好きなところです。
内容もそうですが、絵のタッチ自体もこの作品に合ったモノトーンなタッチで、世界観も現実から切り離して
読ませてくれて、とても僕好みで素敵な作品でした。
是非たくさんの人に読んでいただきたいです。
© Gae/LINE Digital Frontier
【ぱーてぃーちゃん賞】「俺だけ最強超越者〜全世界のチート師匠に認められた〜」江藤俊司 / フウワイ / 土田健太 /3rd Ie / maruco / Studio No.9

▼あらすじ
高い身体能力と特殊能力を併せ持つ“超越者”が存在する世界。
いじめに耐える日々を送っていた落ちこぼれ超越者・神凪湊は、とある事件により追い詰められるが、死の淵で覚醒。彼の中に、かつて世界滅亡の脅威を退けた伝説の超越者、 “始祖” たちが宿り、人生が変わり始める。
大ヒット作「神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜」原作・江藤俊司による最新作!
▼原作 江藤俊司先生の受賞コメント
このたびは、「俺だけ最強超越者」に「ぱーてぃーちゃん賞」という素敵な賞をいただきありがとうございま
す!
投票してくださった皆さまに感謝すると共に、今後も読者の皆さまをワクワクさせることを第一に、制作に励
んで参ります。
改めて、本当にありがとうございました!
▼ゲスト審査員:ぱーてぃーちゃんコメント

すがちゃん最高 No.1
小さい頃からマンガをこよなく愛して毎日読むのが習慣になっていて、13 年ほど前からタテ読みマンガも読むようになったのですが、異世界バトル系は好んでよく読むジャンルで、その中でも特に好きなのが主人公最強系の作品です。
そして今回選ばせていただいた「俺だけ最強超越者〜全世界のチート師匠に認められた〜」は色々な角度の主人公最強系の中でこのやり口があったかと思わず笑ってしまいました。
あまりしゃべるとネタバレになってしまいますが、
いじめられていた主人公がとあるきっかけで覚醒して、始祖と呼ばれる過去に存在した超越者が体に乗り移る
のですが、そこからの強くなり方がもう笑えるほど凄くてワクワクが止まりません。
そしてその凄すぎる方法で最強になった主人公なのですが、なんとその主人公を超えるほど強い魅力的なキャラも出てきたり、もうとんでもない方法で立ちはだかる敵。
さまざまな困難に立ち向かいながらより強くなる主人公の成長。
もう一瞬の飽きもない展開にどんどんページを進めていきたくなると思います。
ちなみに僕は 1 日で最新話まで読んでしまいました。
勧善懲悪の決定版!是非読んで欲しい作品です。
信子
その時始祖と呼ばれる第一世代の超越者たちが現れた
↑もうこの時点でうちが好きなマンガ確定って思ったんだよね⤴⤴
主人公がセンスあるとか、はちゃめちゃ強いバトルマンガがとにかく好きだし、魔法とか武術とかハンターと
か、ワクワクするんだけどー!!って思ってたら、おいおい主人公ぽんこつかいってがっかりしたんだけど、は
い、こっから待ってました展開(手を結ぶ)
うちの大好きな主人公の強さチート級(ハート)
でもねーただ強いだけじゃなくて、頭を使ったり、持ち前のガッツだったり、主人公の魅力にどんどん引き込
まれてまぢ親指止まんなくて疲れた ww
色んなものに虐げられてきたから、弱者の気持ちも分かる優しき主人公なのがまたグッとくるよね。うちもこ
んな人になりたいって思う。
こんなに激しいマンガなのに泣かせるシーンもあって、これからうちのオフの時間はスクロールで忙しくなる
んだけど(涙)
金子きょんちぃ
おもしろい!!
とにかくおもしろすぎる!!!
おもしろすぎて寝ること忘れる!
伝説の始祖が想像以上の伝説なのに、鬼のように無邪気でかわいい♡
でもやっぱり強すぎてカッコいい!!
そんで、そんなに強い始祖大量に宿してわたしだったら絶対に頼りきっちゃうんですけど?ってとこ湊は自分
に入れ込みながら己の力にしてってどんどん成長してって、THE 主人公好きのわたしはどんどん引き込まれ
ちゃった(笑顔)
てか普通の男の子だったのにいきなり伝説級の最強軍団大量に体にぶち込んで寝てる間も修行に修行かさねて、世界守るんだ!!って計り知れないほどの重圧じゃね?って思うけど、挫折してもまた立ち上がる系ってや
っぱ応援しちゃう!
まじこいつ主人公の器じゃん!やべーじゃん!!!
って何度も泣かされました!
兄弟愛、師弟愛、仲間愛みたいなたっくさんの愛も素敵♡
なんかね、もうね、いろんな要素がいっぱいあるんだけどね、綺麗な物語になっててね、ほんとにマンガの集
大成ってかんじ!!!
あと、絵が綺麗でカラフルで素敵♡
©江藤俊司/フウワイ/土田健太/3rd Ie/maruco/ナンバーナイン
事務局特別賞
ノミネート作品の中から「ストーリー」「キャラクター」「演出」の 3 つの観点で、特に印象的だった作品を、タテ読みマンガアワード事務局がそれぞれ選出しました。
【ストーリー賞】「コータロー君は嘘つき」緒之

▼あらすじ
“千年に一度の美少年”と謳われ話題となったテレパス少年・コータローくんは、ある日 TV の生放送で伝説の放送
事故を起こす。
それから 10 年、池田みのりはテレパス少年・コータロー
と出会う。
優しくカッコいいコータローに惹かれていくみのりは、ひとつの大きな謎に気づいていなくて──?
ラブとミステリーが調和した、もやキュンラブコメディ!
▼選評
タイトルにある通り、コータロー君が誰に対してどんな嘘をついているのかを上手に引っ張って、興味を保たせる展開が続く作品。ストーリー展開をなかなか予測できないハラハラ感もあり、読み進める手が止まりませんでした。「もしも人の心が読めたら?」という誰もが一度は妄想することを、主人公が自然と体感する日常も、青春ものとして楽しめました。
▼緒之先生の受賞コメント
「コータロー君は嘘つき」をストーリー賞に選んで頂き誠にありがとうございます。マンガを作る上で1番心掛けているのが「読んだあとの満足感」なので、完結してからこの賞をいただけて本当に本当に光栄です。またタテ読みマンガアワードのように毎日投票できるシステムは、読者さんの数だけでなく熱意や愛情も感じられて投票期間中とても励みになりました。今後も誰かの心に強く残る作品を作り続けていきたいです。
©緒之/MIXER/集英社
【キャラクター賞】「ラスボス少女アカリ〜ワタシより強いやつに会いに現代に行く〜」岸馬きらく / 酒ヶ峰ある

▼あらすじ
とある異世界でラストダンジョンに君臨する魔王アヴァロン。
彼は誰にも倒してもらえず、一万年もの長きに渡り、己の存在意義を満たせずにいた。
退屈と諦念の果てに、自分を倒してくれる者との出会いを求めて別の異世界へと転生したアヴァロンを待ってい
たのは、学校でいじめられ死んでしまった女子高生・アカリの体だった。
十数年前に突如開かれたゲートによって、ダンジョンからモンスターの侵攻を受ける地球で、「ハンター」を養成する学校に通っていたアカリは、万年最低のランク Eであることを理由にいじめられていた。
己よりも強い者に出会うべく、アカリとして学校に通うことにするアヴァロンだったが、周囲は中身が最強のラスボスに代わっていることに気づかず、いじめようとしてきて……!?
▼選評
異世界からやって来た最強の魔王が、いじめを苦に自殺してしまった少女・アカリの体を借りて転生先で無双していく。そんな筋書きの本作ですが、今や絶対的な強者となったアカリは最強ゆえの不遜さはありつつも、信念を持った弱者を見下すことはなく、人が持つ“意思の力”を信じています。そんなアカリに魅力を感じるのはもちろん、彼女に影響され変化・成長していくキャラクターも多数登場し、物語にグッと引き込まれました。
▼岸馬きらく先生の受賞コメント
マンガにおいて 1 番大事なのはやはりキャラクターだと思って作品を作っているので嬉しいです。投票してくれた読者と事務局の皆さんありがとうございます!
▼酒ヶ峰ある先生の受賞コメント
特別賞のキャラクター賞!ありがとうございます!嬉しい気持ちでいっぱいです!バトルジャンキーに世界を楽しんでるアカリちゃんは描いていて爽快でノリノリな気持ちにさせてくれます!今後の彼女たちの活躍が私も楽しみです♪
©岸馬きらく・酒ヶ峰ある/集英社
【演出賞】「四度目の夫」明生チナミ

▼あらすじ
「関わると早死する」と噂の令嬢×ミステリアスな成金イケメンの和風ミステリーラブロマンス!
伯爵令嬢・藤林美青(ふじばやしみさお)は三番目の夫にも先立たれ葬式を行っていた。そこへ大地主で豪商の
富嶋基(とみしまはじめ)が借金の取り立てにやって来る。そして亡くなった三番目の夫の借金を帳消しにする
代わりに、美青は富嶋と結婚することになる。実は美青には「関わると早死にする」という呪いの噂があった
が、富嶋はそれを承知で彼女を妻に迎えた理由があるようで……? 富嶋の狙いは?美青の“呪い”の真相は?二
人のワケあり結婚の行方は──?
LINE マンガ人気作品「ラブミーテンダーにさようなら」の明生チナミが初めて挑む webtoon! 美麗ミステリーロマンス!
▼選評
フルカラーであることが特徴的なタテ読みマンガの中でも、光の表現や水彩絵の具のような色の塗り方、ピントがぼけるカメラ的な表現など、質感を感じさせる場面が多く印象的でした。登場人物の表情や随所にちりばめられるお花、蝶といったモチーフを描く柔らかなタッチも、物語のレトロでミステリアスな雰囲気を醸し出していると感じます。
▼明生チナミ先生の受賞コメント
この度はこのような賞を本当にありがとうございます。
「四度目の夫」では、タテ読みマンガならではの演出を駆使したうえで、日本のレトロな世界観を出すことに
も試行錯誤しながら考えて描いてきたので大変光栄です。
恋愛ミステリーものとして、今後も読者の皆様にお楽しみいただけるように、より一層頑張りたいと思いま
す!
© Chinami Akio/LDF
「タテ読みマンガアワード」とは?

「タテ読みマンガアワード」はコミックナタリーが主催する、縦スクロールのマンガを対象としたユーザー参加型のマンガ賞です。「国内作品部門」「海外作品部門」の 2 部門から構成されています。
まずはユーザーがおすすめしたいタテ読みマンガの推薦を受け付け、特に推薦数が多かった上位作品をノミネート作品として選定。ノミネート作品を対象に改めてユーザー投票を行い、各部門のランキングを決定します。
- 「タテ読みマンガアワード 2025」特設サイト:https://tateyomi-award.natalie.mu
- 「タテ読みマンガアワード 2025」公式 X:https://x.com/tateyomi_award
王道「回帰・転生もの」の根強い人気と、表現の深化!

今回の受賞ラインナップを概観すると、国内外ともに「二度目の人生」や「転生」をテーマにした作品が圧倒的な支持を集めていることが分かります。
国内1位の『お求め悪女』や海外1位の『今世は当主になります』はいずれも、過去の悲劇を糧に運命を切り拓く強い主人公が描かれており、縦スクロールマンガ特有の「テンポの良いカタルシス」を求める読者のニーズに合致した結果と言えるかもしれませんね。
一方で、事務局特別賞の顔ぶれには変化の兆しが見えます。特に演出賞の『四度目の夫』に見られるような、フルカラーを活かした光の表現や水彩画のような質感といった「視覚的な情緒」を重視する動きは、縦スクロールマンガが単なるスマホ向けの娯楽から、一つの芸術的な表現媒体へと深化していることを象徴していますね。
総投票数12万票超という数字は、この縦読み漫画が日本のマンガ文化の主流へと確実に定着したことを物語っており、2026年以降のさらなる進化が楽しみな結果となりました。
(取材:間野優希)