三菱電機ビルソリューションズ株式会社の主催で「口と足で描く芸術家協会」(以下、MFPA)所属の画家たちが描いた絵画作品を展示する絵画展が、2024年5月17日(金)から19日(日)まで、東京都小平市の同社「教育センター」で開催されます!
両手の自由を失いながらも、口や足に筆をとって絵を描いているMFPA所属の画家たち。この絵画展は、その作品を通じて人々に感動と共感を伝えるために1992年からMFPAの協賛のもと開催されています。
絵画の美しさだけでなく、共生社会への理解も深められる絵画展の魅力についてお伝えしていきます!
ビルのマネジメント企業が絵画を購入したことからはじまった絵画展
絵画展にて実演中の口で描く画家:森田 真千子さん (大阪府在住)
この絵画展は、MFPAに所属する画家たちの絵画を三菱電機ビルソリューションズ株式会社の研修施設「教育センター」(東京都小平市)の宿泊施設に展示するため、1991年に購入したことからはじまりました。
世界各国の画家たちが 口や足に絵筆をとって懸命に描いた絵画を鑑賞した社員たちは、その作品に大きな感銘を受け、1992年に初めて絵画展を開催。以来、社員やその家族などのボランティアで運営を行いながらこれまでのべ289回開催されていて、来場者総数は約826,000人にのぼっています。
今回の絵画展では50点の作品が展示され、MFPA所属の画家による実演も行われる予定。入場は無料で、口と足で描く芸術家たちの存在やその絵画作品を広く知ることができる展示会となっています。
「絵画展 口と足で表現する世界の芸術家たち」開催概要
- 日時:2024年5月17日(金)~19日(日)10:00~16:00
- 入場料:無料
- 場所:三菱電機ビルソリューションズ株式会社「教育センター」内 体育館
- 展示数:約50点
- 実演:5月17日(金)、18日(土)/ 森田 真千子(大阪府 / 口で描く画家) 5月19日(日)/ 古小路 浩典(東京都 / 口で描く画家) ※画家の体調などにより変更の可能性があります。
- 主催:三菱電機ビルソリューションズ株式会社
- 後援:小平市、小平市教育委員会、社会福祉法人小平市社会福祉協議会
- 協賛:口と足で描く芸術家協会
これまでの来場者や運営スタッフの声「絵画が持つ生命力に勇気をもらった」
会場の様子(過去の絵画展より)
これまでの絵画展を鑑賞した来場者やボランティアの声を紹介!作品が人々に感動や共感、ポジティブな影響を与えていることがわかりますね。
- 自分も何かできるかもしれないという勇気をもらいました。
- 自分の人生は自分で動いてつくっていくものだと、改めて自分を省みる良い機会になりました。
- 強い生命力にあふれた絵を見て、とても豊かな気分になりました。
- 困難の中でもとても前向きな人生を生きる姿に大変感動しました。
- 長い年月継続し開催されていると聞いています。多くの関係者の想いを感じました。
- この絵画展を通して、地域の皆様の声を伺えることも大きな励みです!
主催・三菱電機ビルソリューションズ株式会社の想い
「路地の喧騒」 油彩画:セルジュ・モーデー (フランス/口で描く画家)
開催初期は企業による社会貢献活動が一般的でなく、その理由に疑問を感じる方もいましたが、長年の活動により理解を得てリピーターも増加し、弊社の代表的な活動となりました。弊社はビル空間で人々が安全・安心・快適に過ごせるよう、ソリューションを提供する企業であり、ビルを利用する様々な人々に意識を向ける必要があります。
絵画展では、社員が普段の業務では接点の少ない車いす利用者の方たちなどを意識し、彼らの目線、動きを体験し、目に見えないバリアを感じる機会とすることで、ダイバーシティについての意識を高める効果もあります。
口と足で描く芸術家協会と会員である画家の皆さんの活動は、画家さんたちの支援や創作活動だけでなく、広く人々に知って もらうことが重要だと認識しているため、弊社の絵画展がその一翼を担えれば幸いです。
訪れる方々には口と足で描いた絵の緻密さや表現の豊かさを感じ、画家さんたちのひたむきな努力や命の輝きに触れ、その 存在を知ることで、作品を見る方たちの世界が広がる契機となればと思います。
三菱電機ビルソリューションズ株式会社 概要
- 代表者:織田 巌
- 事業内容:昇降機設備、ビルマネジメントシステム等ビル設備の開発、製造、販売、据付、保守、修理等・空調・冷熱機器の販売、据付、保守、修理等・各種ビル設備の監視・制御等、設備管理等ビル総合管理・運営及びコンサルティング
- 企業サイト: https://www.meltec.co.jp/
MFPA 概要
正式名称は「口と足で描く芸術家協会 」(Association of Mouth and Foot Painting Artists Worldwide) 。世界の口や足で描く画家たちの絵をグッズにして販売し、その収益により画家たちの生活費や奨学金を賄っています。 障がいを持っている画家たちの自立支援や絵画展の開催など、障がい者への理解や関心を促す活動を行っている団体です。
- 代表者(日本):松澤 雅美
- 公式サイト: https://www.mfpa.co.jp
絵画の美しさに秘められた “生きる力” を感じに行こう!
MFPAの公式サイトで絵画を拝見しましたが、とても口と足だけで描いたとは思えないほど繊細で美しい作品が並んでいて感動しました!実際に見るとその感動はさらに大きく、作品から伝わる想いや得られる学びも大きいのだろうなと思います。
絵画展では、絵画の中心の高さを一般展示よりも少し低めの1.4mに統一し、車椅子の方でも見やすいようにしているとのこと。どんな人でも平等に作品を楽しめるように工夫されているのが素晴らしいですね。
共生社会を実現するためには、まずは知ることが大切。私も、このようなイベントで作品の美しさと生命力を感じるとともに、障がいを持った方々への理解や共感を深めていきたいです!