北海道大学産学・地域協働推進機構客員教授で、グランドデザイン株式会社CEOの小川和也(おがわ・かずや)氏による新刊『人類滅亡2つのシナリオ AIと遺伝子操作が悪用された未来』(朝日新書)が、2023年9月13日に(水)に発売されました!
「AIによる滅亡シナリオ」「ゲノム編集による滅亡シナリオ」「科学と影のメカニズム」「 “終末” を避けるために何ができるか」の計4章で構成された本作。「制度設計の不備」を放置し「科学への欲望」が増幅した先に待っている未来とは…?未来を予測するフューチャリスト・小川氏が、テクノロジーの「想定しうる最悪な末路と回避策」を示しています!
担当編集者の方は、「人類滅亡のトピックはSF作品でよく目にしますが、本書では、実際に想定しうる未来であることを論じています。AIの台頭が現実味を帯びる中、目先のリスクではなく「人類存亡」のスケールで将来を見据えた画期的な一冊です!」とコメント。
私たちの生活や未来の行末を予測したこちらの新書について、ご紹介していきます。
『人類滅亡2つのシナリオ AIと遺伝子操作が悪用された未来』概要
画期的なテクノロジーほど、暗転したときのリスクは大きい。特にAIとゲノム編集技術は強力で、取り扱いを誤れば人類に破滅をもたらす因子となりうる。
2023年5月末には、ChatGPTの開発トップら専門家集団が「AIが人類を滅亡させるリスク」に警鐘を鳴らし、政策立案者らに提言したことが大きな話題となりました。
“超知能AI” による支配や、 “デザイナーベビー” の量産…
「科学への欲望」のままに突き進む人間に、どんな未来が待っているのか。小川和也氏が、この先想定できる最悪な未来の姿と、それを避けるための対策について論じた内容となっています。
「AI」「ゲノム編集」「科学の影」「終末」…4つの章を通して描く未来
『人類滅亡2つのシナリオ AIと遺伝子操作が悪用された未来』は全4章構成。AIやゲノムなどの最新テクノロジーの技術が向上し、普及していった先に待っている未来を紐解いていく構成となっています!
- 第1章:AIによる滅亡シナリオ
――人工知能が支配の主となる日 - 第2章:ゲノム編集による滅亡シナリオ
――遺伝子改変の進んだポストヒューマンが、ホモ・サピエンスを淘汰する - 第3章:科学と影のメカニズム
- 第4章:“終末” を避けるために何ができるか
最後の章では、小川氏による「最悪の未来」を回避するための対策が書かれています。テクノロジーが進化し続ける現実世界とどう向き合っていけば良いのか考えるヒントが得られそうですね!
著者・小川和也(おがわ・かずや)氏について
北海道大学産学・地域協働推進機構客員教授。グランドデザイン株式会社CEO。
専門は人工知能を用いた社会システムデザイン。人工知能関連特許多数。フューチャリストとしてテクノロジーを基点に未来のあり方を提唱。著書『デジタルは人間を奪うのか』(講談社現代新書)は教科書や入試問題に数多く採用され、テクノロジー教育を担っています。
【書籍情報】
- タイトル:『人類滅亡2つのシナリオ AIと遺伝子操作が悪用された未来』
- 著者:小川和也
- 定価:891円(税込)
- 新書判:224ページ
- 発売日:2023年9月13日(水)
- 出版:朝日新聞出版
お近くの書店、ならびにAmazonや楽天ブックスなどのインターネット通販でも購入できます!
SF映画が現実になる日も、そう遠くないかも…?
AIは「Artificial Intelligence」の頭文字をとったもので、日本語では「人工知能」と呼ばれている最新テクノロジー。最近SNSなどで「アニメキャラが現実にいたら?」とリアルなイラストで描かれたキャラクターが話題になっていますが、それもAI技術の賜物です。
私たちライターも、ChatGPTの台頭により、将来なくなる職業の1つと言われていたり…。
一方の「ゲノム編集」は生物が持つゲノムを構成するDNAを切断し、遺伝子を書き換える技術。「デザイナーベビー」とは、この技術を利用して、親が望む容姿や能力を持つように作られた子供のことです。
SF作品やゲームの世界で「AIの暴走により世界が破滅に向かう」といったシナリオはよく見ますが、このまま技術革新が進めば、空想の物語ではなくなるかもしれません…。
「人間<AIの構図」ができあがったり、バイオハザードさながらの「生物兵器」が出てくる可能性も…恐ろしいですね。
私もこの本を読んで、「人間はどんな未来に向かって進んでいるのか?」ということを今一度見つめ直したいと思います!