株式会社博報堂は、若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』と共同で、「Future Evangelist Report vol.3 界隈消費」を公開しました☆
「Future Evangelist Report vol.3 界隈消費」は、SNSを中心に形成される「界隈」起点で生まれる消費行動の構造を読み解き、企業のマーケティング活動における生活者へのアクションを提言するレポートです。
今回のテーマである「界隈消費」は、新たなコミュニティである「界隈」の中で情報が回り、時にはある「界隈」から別の「界隈」へ情報が伝播することで、「界隈」を起点とした消費 =「界隈消費」が生まれることを指します。
昨今、SNSのアルゴリズムの発達によって、私たちが見聞きする情報は、自分の興味がある情報やフォローしている発信者の周辺情報が多くを占めています。
これにより、同じ「好き」や興味関心をもつ人たちは、SNS上を中心に「界隈」と呼ばれるゆるやかな集団を形成するようになりました。「界隈」は推し活やファッションだけでなく、趣味や職業など多様な軸と粒度があります。
「界隈」の特徴としては、「明確な中心人物がいない」「明確な境界線がない」「一人が複数の「界隈」に所属&回遊している」「「界隈」に対する理解やリスペクトがないことを嫌がる」というところ。
また、Z世代での「界隈」へ対する考え方・楽しみ方もそれぞれ。共通する認識として、自分たちが属している思う分には良いが、人から「~界隈の人」と言われると嫌な気分になるというのは、同じく推し活をしている側としても、おさえておかなければならないポイントだと感じました。
さらに「界隈化」は世代だけにとどまらず、30代以上にも当てはまる…など、レポートから「界隈」や「界隈消費」に関する様々なことが明らかになっています。
博報堂 Future Evangelist チームでは、この現象をこれからの消費や情報環境を考えるうえで重要な ”未来の兆し” であると考え、界隈消費研究の第一人者であるSHIBUYA109 lab.と共同研究という形で「界隈消費」という現象の ”いま” と ”これから” を分析しました。Z世代のインタビューや生活者調査を通して「界隈消費」のメカニズムや生活者の深層心理を紐解き、未来の消費行動の考察と、企業のマーケティング活動へのヒントを見出します。
「生活者発想」をフィロソフィーに掲げる博報堂では、多様なプランナーがFuture Evangelist(未来の生活像の伝道師)として生活者行動から未来の兆しを読み解き、新たなマーケットデザインを提言する「Future Evangelist Report」を発信しています。
「Future Evangelist Report vol.3 界隈消費」はその第三弾となります。
ダウンロードURL
レポートの構成
- chapter1:Introduction 「界隈」とは何か?
- chapter2:「界隈消費」とは? 〜SHIBUYA109 lab. が見る界隈消費現象〜
- chapter3:「界隈消費」の拡がりの兆し
- chapter4:企業と「界隈」の付き合い方
- 界隈とはなにか?
- Z世代にとっての界隈とは
- 界隈マップ
- 消費界隈のメカニズム
- 「界隈」発送のマーケティングプロセス
Future Evangelist Report シリーズについて
第一弾:ウェルネスの主体は「私」から「私たち」へ
第二弾:ブランド・アクセシビリティ
SHIBUYA109 lab.について
株式会社 SHIBUYA109 エンタテイメントが運営する新しい世代に特化した若者マーケティング機関。 SHIBUYA109 のターゲットである「around20(15〜24 歳)」を中心に彼らの実態を調査し、SHIBUYA109 独自の視点から分析している。
- ホームページ:https://shibuya109lab.jp
Z世代の「界隈消費」に注目!博報堂とSHIBUYA109 lab.の共同レポート公開☆
SNSから生まれる「界隈」という新しいコミュニティ。そしてそこから広がる「界隈消費」について、とても面白いですね!
「Future Evangelist Report vol.3 界隈消費」では、情報が回る仕組みや、Z世代だけでなく30代以上にも広がる「界隈」の影響力までしっかり分析されていて、マーケティング活動に役立つことはもちろん、消費者である私たちも参考になる情報が満載でした♪
「界隈」は緩やかなつながりだからこそ、共感が生まれて自然と消費活動につながるというのもポイント。ある「界隈」に受け入れられるとそこから連鎖するように、爆発的に人気が出るというのも、身を持って納得できました♡
特に気になったのが、「自分が属していると思う分には良いけど、人から言われるのは嫌」という感覚。これは推し活を楽しんでいる私自身も、すごく共感できる部分だなと感じました!
「Future Evangelist Report vol.3 界隈消費」の中では企業が「界隈」とどう付き合うかについても触れているので、これを参考にした企業をはじめとしたマーケティングの新しい方向性にも期待が高まります☆
「界隈」からの連なる未来の消費がこれからどうなっていくのかにも、注目していきたいポイントですね!!
[レポート]
【出典表記】
博報堂 『Future Evangelist Report』
Vol.3(2024.11.15)「界隈消費 ー生活者発のコミュニティ起点で起きる、未来の消費とは?ー」
共著:SHIBUYA109 lab.