KDDI(au)の2022年7月の通信障害でユーザーに一律200円を返金!auのサブブランドであるUQ mobileユーザーも対象に

2022年7月上旬にKDDI(au)ネットワークで発生した大規模な通信障害。61時間にわたって、ユーザーが携帯電話での音声通話やモバイルインターネットが使えなかったり、使いづらい状況が発生しました。

対象ユーザーは、KDDIにおいて、auブランドで契約しているユーザーに加え、UQ mobileやpovoといったKDDIの系列ブランド、au回線を使う格安SIMであるmineo(Aプラン)、IIJmio(タイプA)、BIGLOBEモバイルやJ:COMモバイルなどにも影響がありました。

実際に、既に報道されているように、個人や法人ユーザーにおいて、通常の携帯電話としての利用が困難になった他、一部のATMが利用できなくなったり、宅配業者の情報がうまく反映されなかったり、中にはイベントでの電子チケットの表示が難しくなったりと、影響が多岐に渡りました。

KDDIでは、7月29日に東京都内某所で「通信障害に関する説明会」を開催し、報道陣向けに詳細を説明したほか、一般ユーザーにも様子がライブ配信されました。

通信障害の原因とは?

KDDI代表取締役社長・髙橋氏

通信障害の原因は、7月2日に実施したメンテナンス作業にて、ルーターの経路の設定が間違ってしまったことに端を発します。

KDDI側では、作業の切り戻しを行ったものの、15分の通信断が発生したことで、多くの機器から位置登録の要求が大量になされ、通信がしづらい状況が続きます。

その後、音声通話を司るネットワーク機器に問題が発生し、KDDI側で様々な対処を行ったものの、結果として61時間という大規模な通信障害となってしまいました。

通信障害の返金は?

KDDIでは、今回の通信障害に関して、ユーザーに返金を実施します。

音声契約のみで、24時間以上連続して使えなかった、もしくはそれと同等のユーザーに、基本料金2日相当分を返金

音声契約のみを契約していて、24時間以上連続して携帯電話を使えなかったユーザー、あるいはそれと同等のユーザーに対して、約款に基づいて、契約している料金プランの基本使用料などの2日相当分が返金されます。KDDIによると、271万人が対象とのこと。

約款では、24時間で1カウントとし、今回は、障害の影響時間が61時間なので2カウントとなるため、2日分の返金となると、KDDIの髙橋氏は説明しています。

KDDIのスマートフォン・携帯電話やホームプラス電話のユーザーすべてに、一律200円を返金

KDDIでは、今回の通信障害において、「お詫び返金」として、KDDIが提供するスマートフォン・携帯電話・ホームプラス電話(携帯電話のネットワークを使用した据え置き型の電話サービス)のユーザーすべてに、一律200円を返金します。

なお、UQ mobileは、KDDIが直接ユーザーに提供するauのサブブランドのサービスですので、200円の返金対象になります。

また、KDDIのオンラインブランドであるpovo 2.0においては、基本料金が0円であるため、返金はなされず、データトッピングにて、3日間使える1GBのデータ容量が進呈されます。

ただし、mineoなどのKDDI(au)回線を使用した格安SIMサービスのユーザーは、KDDIと直接契約していないため、KDDIからの返金は受けられません。(mineoなど、事業者独自に返金を行う事業者もあります)

返金方法は、請求額から200円(税抜)の減算となります。

返金対象ユーザーに8月中旬からSMSや請求書で通知

KDDIでは、返金対象ユーザーの確定は、8月中旬以降を予定しています。返金対象ユーザーには、SMSで案内を開始します。

SMSでは、メッセージにURLを記載しない形でユーザーに送付されます。URLが記載されているSMSは、フィッシング詐欺などの恐れがありますので、注意して下さい。

ホームプラス電話のユーザーなどでSMSを利用できないユーザーや、法人の方は、9月以降の請求書で返金対象なのか確認できるとのことです。

まとめと筆者の感想

今回の通信障害は、あってはならないことです。しかし、通信障害はゼロにすべきですが、難しい一面もあります。

筆者も、現地で「通信障害に関する説明会」に参加させていただきましたが、KDDIの髙橋社長の説明から、KDDIとしては二度と通信障害を起こしてはならないという意地を感じました。

他社では、NTTドコモが2021年10月に通信障害を発生させましたが、KDDIでは、それを活かして切れなかったこともあったかもしれません。

しかし、今回の通信障害においては、ユーザーにお詫び返金をしますが、返金総額の約73億円はとても高額です。73億円は経営努力で何とかするとのことですが、KDDIにとってかなりの負担であることには変わりがありません。

ユーザー側でも、通信障害に備えて、カフェなどで提供されているフリーWi-Fiの存在を把握したり、自宅には、Wi-Fi環境を準備しておくことが必須だと思います。

また、KDDIの通信障害に便乗した、第三者が送付する悪意のあるSMSやメールが送られることもあります。十分に注意して下さい。

[KDDI]

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